2011年11月14日月曜日

Idul Adha

犠牲祭(イドゥル・アドハ)

この日は,イスラム教徒にとっては、断食明けの大祭であるIdul Fitri(イドゥル・フィトゥリ)と同じくらい大切な日だそうです。
地域によって少しずつ実施する日は違う(4日間あるうちの1日に行う)ようですが,ラマダン時期と同じようにpuasa(断食)をして、Idul Adha当日は朝みんなでお祈りをした後、神への生贄として羊や牛をささげます。
預言者イブラヒム(アブラハム)が息子のイスマイルをアラーの神への生贄にする代わりに羊を捧げた、というのがこの犠牲祭の始まりと言われているそうです。

ということで,私の勤務する中学校では11/8(火)にIdul Adhaが行われました。

登校時に,生徒たちはコンロ・鍋・ナイフなどの調理セットと,野菜や果物などをそれぞれ分担して持参してきました。

作業だから,みんな体操着が指定ね。
本日の生贄のウシさんです。。
お祈りをした後,いよいよささげられます。
私はその瞬間をまだ怖くて見られませんでした。
女子生徒にもそういう子が多くいます。



ウシさんの喉が切り終えられると,生徒たちは調理のために各クラスに戻っていきました。

とすると,もちろん私のいたところからも丸見えになるわけで...
左:首が別にされました。
右:皮が剥がれて,お肉になっていっています。

お肉になったウシさんをおいしくいただくため,生徒たちの調理が始まりました!
と,その前に・・・
左)この日一番おしゃべりして色々教えてくれた3年生と一緒に♪
右)生徒たちはいつでも売店で食べ物買えます。おなじみ袋ジュース!
いつも思うけど,これってすぐ飲み終えないと手が使えないよね(^_^;)


↑パイナップルの飾り切り中!これ普通なのね。

ほんと,生活から得てる力というのをものすごく感じる。
同じ年齢の日本の子,こうやって郷土料理をばっちり作れる子ってどのくらいいるだろう。
これ,先生方は一切ノータッチ。
朝からずっとこの子たちといたけど,全て生徒だけでやってる。もちろん男女の協力体制もばっちり。
あるクラスの完成テーブル。
実は,この料理,コンテストになってたのね。
この後,先生方が審査表を持って試食してまわり,点数をつけてました。

それにしても,飾り切りとか,ディスプレイがほんとにウマイ!!

このクラスは,カットフルーツを串に刺した
「sate buah」なんてしゃれたものも作ってたよ♪
左)あのパイナップルはこんな風になるのです。
トマトも,きゅうりのでっかいのも,お花のようにカットされてます。
右)1年生のクラスでもすごくキレイでした。

インドネシア人の『生きる力』の縮図を見たような1日でした。
人間が生きるために必要な「食」について,日本でされている食育と比較するのはベースが違うと思うけど,食育について考えさせられました。

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