先日,色々改良を重ねたエネルギー保存に関する実験は4クラス全てで終了しました。
ランプがつく瞬間を真剣に見つめる生徒たち。でも,先に「電気がつきます」って先生言っちゃってるから,ワクワク感はないし,驚き感もない。
点灯が当たり前って思って見るから,「ふーん」くらいな感じ。ま,この指導法が課題だっていうのが今回の重要なところ。
この実験を通して,生徒の「考える力」の不足をはっきりと見た。
普段,理論丸暗記型で指導されている生徒たちは,現象を見て何がおきているのかを自分の言葉で表現することができない。
だもんで,観察から膨らむ次の疑問ってものも全く出てこない。
しかし,このワークシート,かなりの穴埋め式,観察記録の最初の導入文をすでに入れてあったりと,文章を自分で考えることができない生徒向け用のスタイル。
けど,それでも生徒たちは
『なんて書けばいいのー?』って聞いてくるばかり。。。
図中に,ココではこうなって...,アレがこうなったからソコでこんなことが起きて...なんてことが書いてある。
図を描きなさいって日本でもよく言ってたよね私(^v^)
あ,覚えてる??小学生のみんな!!!
実験をしたにもかかわらず「ここなんて書くの?」「これであってる?」とすぐに聞くインドネシア人の生徒。
○か×かしか考えてない。
理論に合った結果を得られなければ,実験失敗。理論に合った結果がでればそれでOK。
でも,OKって何が??
理論どおりにならなかった実験の方が,考えることいっぱいある。
どうしてだろう?なんでだろう?
というか,理論は現実の世界の定番として体験しているものではなく,ほとんどが空想の仮定の世界のものだと私は思ってる。
摩擦がなかったら・・・,空気がなかったら・・・,とかとか。
だから誤差っていう考え方がある。
でも,ココの人たち,○か×かだから,誤差というのが腑に落ちない。
けっこういろんなことが適当なのに,なんでこういうのは適当に思えないのかなぁー。
それは,インドネシアの文化がそうだから。
教育がずっとそうされてきたから。
簡単には変えられないけど,理科っていうのはそういう楽しさがあるんだよ,っていうこと,2年かけて伝えよう。
「考える力」ってホントに大事。。。。
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