2012年9月27日木曜日

通訳ボランティア♪

先日,日本からS岡大学の2年生20人が,私の任地の隣地区Kebonagung(クボナグン)というところで行われている『Desa Wisata』(田舎観光)プログラムにやってきた。

以前からBatik作りでお世話になっているおじさんが,このプログラム実施メンバーの1人で,彼らが来るということを連絡してくれたの。

到着日の歓迎の宴をのぞきに行ったら,翌日のプログラムの通訳をしてくれないかとおじさんから頼まれたので,通訳ボランティアをすることになったんだ。
たまたま担当授業がなかったから,教頭先生に都合をメールして活動はお休みをもらってね。


農学部の彼らは,ジョグジャカルタ市内にあるUGM(ガジャマダ大学)農学部の協力のもと,インドネシアの農業関係について学ぶために1週間の滞在だそう。

Kebonagungにある一般家庭にホームステイ1泊し,朝6:00集合でまずは田植え体験。

 
インドネシアのPetani(農夫)がかぶる三角帽子をかぶって,インドネシア流の田植えをやったよ。
さて,ここでちょっとインドネシアの稲作について紹介しよう♪
・インドネシアで作っている米の種類は,50以上ある。
・作付けから105日で収穫する。(インドネシアは基本的に3期作)
・縦横23cmの間隔で田植えを行う。(その間隔に印のついた棒を使って植えていく)
・代掻き?地ならし?は水牛を使う。

この通訳ボランティアをすることで,初めて詳しくインドネシアの稲作について知ったよ。
いや~とても勉強になったわ。

 
水牛体験♪ 案内人のおじさんに水牛を操作してもらって乗る体験なんだけど,写真右の彼は,おじさんなしで1人で水牛操作用のムチで水牛たちを操ってたw(゚o゚)w


お仕事の終わった水牛さんに乗るというオプションまでww

自由なインドネシアだなぁ~(〃▽〃)

それにしても,そのまんまの水牛に乗れる度胸も大したもんだわー。
動物苦手の私には無理な話…(^_^;)
休憩時間には,ステイ先の庭にいたアヒルのヒナちゃんたちとたわむれてたり。

さすが農学部生!!
動物好きなんだねー。

茶髪でも,こういう姿見ると,持ってる芯というか,そんなものを感じるよ。
お次は私も大好きなBatik(バティック)体験♪

溶かした蝋をチャンティンという道具を使って模様を描いていきます。

UGM(ガジャマダ大学)の女の子たちの話・・・
「日本人ってまじめで一生懸命ですね」

そうね。一人ひとりが真剣に無言で自分のやることに取組む姿,インドネシアでは見るのは難しいものね。。。
おやつには,今が旬のマンゴーをいただいたり♪

日本でよくあるお洒落~❤なマンゴーのカットをやっていたので,私が「皮をバナナみたいにむいて,かぶりつくんだよ」って教えたの。

なんだか,日本人の丁寧な性格というかそういうのを彼らから見た気がする。
日本ってスゴイ・・・
この日最後の体験モノは,ココナッツの葉っぱを使っての飾り物作り♪

剣のようなおもちゃや,ちまきの入れ物みたいなのを作ったり。

これは私も初体験のものだったので,一緒にやっておもしろかった!!
日本に帰ったら子どもたちに教えたいなぁ~
 
Kebonagungから元気に出発していきました~♪
 
インドネシアでの暮らしに慣れてから彼らと出会ったことで,また新たな発見をいくつもさせてもらいました。
 
・髪を染めてないインドネシア人に疑問を持つ彼ら。
→イスラム教の都合上,髪を染めるということはお祈りの前のお清めで清められないことになるから,ムスリムは染めないのだそう。それと,毎日激しい日光に当たっているから,それだけで髪が痛むから,それ以上髪に負担をかけたくないというのもあるらしい。
 
・トイレに困る彼ら。
→ウ○コさんの扱いについて,みんなそれぞれ頑張ってたなーw こっそり外にしてみたり,使用済みの紙を埋めてみたり。。。イイ経験でしたね♪
 
・ステイ先の人との会話で「ジャカルタにお金を拾いに行く」という表現で言われ,本当に拾いに行くのか?と質問された。
→確かにインドネシア人は「お金を探す」という言い方をよくします。でも,それはお金を拾うとかそういうことじゃなくて,仕事をして収入を得ることを意味するのだけれども,「仕事をする」と「お金を得る」を同じ単語で言わないくらい,「お金を得る」ことが大事なんです。
 
・ゴミをポイ捨てしない,ゴミ箱を探す彼ら。
→日本の教育が家庭生活,学校生活,社会生活,全てに共通して教えていることがあるからなんだと感じた。インドネシアでは,学校ではゴミの話は注意されても,家庭,社会では同じくらいの重要さで注意されないから。。。ルールを徹底するというのは,どんな場面でも共通であれば,その絶対性が保たれ,「当たり前のこと」になるということを証明しているような出来事だった。
 
・お礼の言葉,あやまりの言葉,お別れの言葉など,彼らに質問された。
→髪が金髪でも,ズボンが下がってても,眉毛がちょっとしかなくても,相手に対する優しさ,思いやり,礼儀が「当たり前」なんだ。外国に来て,外国人に対しても同じようにできること,日本人の良いところ。
 
 
通訳ボランティアとして彼らと一緒に過ごしたけれど,彼らと過ごしたことで学んだこと,得られたものの方が大きいと思う。
私にこんな素晴らしい機会を与えてくれた彼らに感謝。。。
 
 
 

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